梶家 道久 初段(加古川道場指導員)
〜2022年03月06日取得〜


 
この度は、公認審査会受審の機会を与えていただいた大石範士に心から感謝を申し上げます。

 私が入門したのは42歳の時です。昔からの憧れであった極真空手の稽古を始めるにはもうラストチャンスだと思い、意を決し大石道場加古川に入門させていただきましたのが10年前になります。

 身体を動かすのは学生時代以来でしたので当初は稽古についていけず辛くもありましたが、空手を続けていける環境を家族に感謝しつつ、強くなりたいという強い思いを持ちながら稽古を続けていくうちに、徐々に身体ともに変化していくのがわかりました。 もうこの年齢で躊躇は出来ないと、身体が動く間にできる限り組手試合や型試合に参加することを心がけていました。そしていつかは黒帯をと思いつつ稽古を続けて参りましたが、この度、公認審査会の受審のお許しをいただくことが出来ました。

 公認審査会は大変過酷であると先輩方から聞いておりましたので、何とか耐えられるよう日々の稽古に励んでおりましたが、審査会当日まであと1ヶ月という時に稽古中に肋骨を骨折してしまいました。 この怪我では断念せざるを得ない状況でしばらく安静を余儀なくされ、もう今年の受審は無理かと思いましたが、これまでの10年間培った努力があればやれないことはないと思い、約1か月は絶対安静で下半身のみの練習と骨折部分がズレないようにゆっくりと型の稽古を行いながら公認審査会に臨みました。

 当日は体調が重くまたかなりの緊張がありましたが、せっかくいただいたこのチャンスを活かしたいと、無我夢中で何とか無事に終えることが出来ました。 この度、昇段のお許しをいただきましたが、この度の審査会受審及びそれに向けての稽古を通じて、今、自分自身の課題を見つけることが出来ました。 これからは大石道場の名に恥じないようこれらの課題を解決し今まで以上に日々の鍛錬に励んでいくつもりです。

 最後になりますが、日頃よりご指導いただいている吉崎支部長、指導員の方々及び日頃稽古のみならず長時間の自主トレに付き合っていただいた道場の皆様に熱く御礼を申し上げます。

 

押忍