この程、極真公認審査を受けさせていただき、弐段の昇段を許され大変ありがとうございました。
黒帯を締めることを許された三年前、大石最高師範から「今度は弐段を目指すように」と、命をいただきました。
その場で「押忍」、とご返事したものの、正直私にできるだろうか、戸惑いの気持ちが続いておりました。
稽古に出向くとき、いつも頭に過っておりました。
時が経つにつれ、これを克服するには稽古するしかない、少しでも良いから生活の一部にし、続けていくしかない、
と思いました。
当日、二十人組手は予想していたとおり、私にとっては厳しいものでした。
瞬間、バシーと入ってくる痛烈な一撃、鉛のようにずっしりのし掛かってくる疲労感、無為に構えている自分、
ただ、無様に倒れることだけはするまい、と心に決めておりました。終盤に差し掛かってきたとき師範から
「後もう少しだ」の声が聞こえたとき、励みになりました。思わず黒板の字を見ました。
ただ、今回申し訳なかったことは、師範が常々言われる「苦しくても苦しい顔をするな。全力で前に出ろ」の
スピリットを守れなかったことです。
スタミナ切れにならないよう、いつの間にか体力の温存を図っていました。
そして、終了時、緊迫感から解放された瞬間、今までの疲れが跡形もなく引いてしまっていることを知りました。
結果、紙一重の自分の弱さ、力の無さを身にしみて感じました。
振り返って、この度の審査会で多くのことを学ばせていただきました。
この教訓を今後の生活の中に活かし、振り返ることなく前に、一歩一歩進んでいきたいと思っております。
最後に、常日頃、ご指導・ご鞭撻をいただいております大石代悟最高師範はじめ、師範方・先生方・先輩方・各道場の皆様方、
大変感謝しております。
これからも、身体の続く限り、努力精進して参りたいと思っております。
押 忍
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